現在、ウォーターサーバー用の水として販売されているもののほとんどは、天然水とRO水とに分類することができます。
天然水とは自然の水源から汲み上げ、殺菌処理を施し、濾過、沈殿の工程を経てボトリングしたものを指します。できるだけ人間の手は加えないことが前提となっているため、どこの水源からの水かで含まれているミネラル分や味などがかなり異なっているのが大きな特徴です。
一般的にはまろやかでほのかな甘みが感じられるのが天然水の魅力と捉えられていますが、海外産の天然水の中にはミネラル分が非常に多く含まれているものもあり、そういう水の場合にはわずかに苦味を感じたり日本人の胃腸には合わないケースもあります。
天然水の中には非常に人気が高いブランドもあり、価格帯は様々です。
一方、RO水と呼ばれる水も、ウォーターサーバー用の飲料水として人気を博しています。RO水のROとはReverse Osmosisを略したもので、0.0001ミクロンという超極小孔を持つ特殊フィルターのこと。RO水はこのフィルターを用いて濾過された水のことを指します。
RO水は通常のフィルターとは比べ物にならないほどの小さな穴によって濾過された水ですので、水道水への混入が取り沙汰されている発がん性物質トリハロメタンや有害物質ダイオキシン、食中毒の原因となる菌類なども全てブロックされた、きわめて純水に近い水となります。
安全性が非常に高く、赤ちゃんのミルク作りにも適した水ですが、逆にミネラルウォーターのような味わいや栄養価に欠けることは間違いありません。そのため、ウォーターサーバー用の水として販売される際には人工的にバランスよくミネラル分をプラスされていることが多くなっています。
また、常に品質が一定であるという点もRO水の特徴のひとつとして付け加えることができます。
飲料水としては、どちらが100%すぐれているというわけではないので、ご自分、ご家族の好みやライフスタイルによって選ばれると良いでしょう。