脇のニオイ対策2「脇を清潔に保つ」

ワキガ

脇を清潔に保つ

脇に汗は誰もがかくもの。肝心なのはその汗をどう処理するかです。ニオイ対策のためには脇を清潔に保つのは必要不可欠。それにはどんな方法が効果的なのかをご紹介します。

ニオイ対策石鹸、ボディソープで脇を洗う

汗をかいた後はやっぱり洗うのがベスト。

でもよく洗っているつもりなのにニオイが残る気がする、すぐにニオイがしてきてしまうということもあるかもしれません。

そんな場合には石鹸やボディソープを変えるのもひとつの方法。できれば柿渋、緑茶、炭、ミョウバンなどの成分が含まれている、デオドラント用のものを選ぶといいでしょう。

当然のことながらニオイ対策のための石鹸やボディソープには洗浄力、殺菌力の強さが求められますが、あまりに洗浄力が強すぎると肌を荒らす原因にもなりかねません。

肌へのやさしさと保湿力を併せ持つものを選ぶようにしてください。

きれいにしようとするあまりゴシゴシこすってしまうのは禁物。ナイロンタオルの使用もオススメできません。肌が傷つけばより雑菌が繁殖しやすくなってしまうからです。脇はたっぷりの泡でやさしく洗うようにしましょう。

ピーリングする

スキンケアの一環としてピーリングを行っている方も多いのではないでしょうか。ピーリングとは肌の表面から不要となった角質を取り除き、ターンオーバーを正常化するケアの方法。

エステなどで受けることのできるものもありますが、最近では誰でも簡単に使えるピーリング剤が多数発売されています。このピーリングを脇のケアにも取り入れることができます。

ワキガの方の場合、汗の中に脂質やミネラルなどが多く含まれているため、通常の石鹸などではニオイ成分を落としきれないことが少なくありません。

汗をよくかく方も肝線に角栓がつまったり汚れが溜まったりしがちです。ピーリング剤を使用すると、石鹸やボディソープで残ってしまった古い角質や汚れの蓄積、付着した雑菌をきれいに取り除くことができます。

ピーリング剤はフェイスケア用の普段お使いになっているもので試してみるといいでしょう。

AHA(フルーツ酸)が配合されたものが肌に優しく人気を博しています。

ピーリングではワキガを治すことはできませんが、ニオイはかなり軽減されます。

ワキガでないなら劇的にニオイが改善する方も多いようです。ただしピーリング剤は一般的な石鹸やボディソープと比べると刺激があるので、使用は週に1~2回にとどめてください。

汗ふきシートを使う

かいた汗へのアプローチとしては制汗剤や汗ふきシートを使うのが最も一般的かつ現実的な対処法だと言えるでしょう。

ニオイが発生するのはかいた汗に雑菌が繁殖するからです。先手を打って汗を拭いてしまえば雑菌も繁殖しません。

タオルなどを用意することもできますが、外出先ではかさばってしまいます。その点、汗ふきシートは持ち運びにも便利です。

汗をかいたらとにかくこまめに拭き取ることが大切です。汗をかいた後、エアコンの利いた部屋で汗が引いたからとそのまま放置はしないでください。

一見清潔な状態を取り戻したように見えても、汗の成分は脇にそのまま残っていますので、雑菌の繁殖を招いてしまいます。

ただ、汗ふきシートは思いの外肌に負担をかけるものです。摩擦によって肌を傷めないよう、できるだけ優しく拭き取るように心がけましょう。

市販の汗ふきシートのほか、コットンに消毒用アルコール(エタノール)を含ませて拭き取る方法もあります。

アルコールは消臭、殺菌にはとても効果的な方法ですが、アルコールは肌にやや刺激があること、乾燥を招きやすいことが心配されます。

肌荒れを起こしたり肌の乾燥が皮脂の分泌を促したりするケースもありますので、様子を見ながら使用することをお勧めします。

デオドラントスプレー(制汗剤)を使う

脇をさらさらな状態にして汗を抑えるデオドラントスプレー。ドラッグストアを覗いてみると実にいろいろな商品が登場していますね。夏のエチケットを支える商品としてすっかり定着した感があります。

デオドラントスプレーなどの制汗剤は脇のニオイ対策としても効果を発揮します。ポイントは清潔な状態の脇につけること。

汗をかいた状態の脇に使っても効果は期待できません。かえって悪臭の原因となったり雑菌が繁殖しやすくなったりするので、必ずシャワーを浴びた後か汗ふきシートなどで汗をきれいに拭き取った後に使用しましょう。

制汗剤の働きはあくまでも限定的なもので、時間とともにデオドラント効果が薄れてしまうのは否めません。

また重度のワキガの場合には制汗剤を使用してもほとんど効果が見られない可能性があります。

制汗剤にはスプレータイプの他、ロールオンタイプのものもあります。使い勝手や使い心地の良さからスプレータイプのものに人気がありますが、ニオイ対策としてはロールオンタイプの方に軍配が上がります。

一長一短なので自分の使いやすい方を選ぶといいでしょう。

デオドラントスプレーはつい香りがついているものを選びたくなってしまいますが、汗のニオイと混じり合ってかえって悪臭が増す原因ともなりかねません。

デオドラントスプレーは無臭のものでも十分に役割を果たしてくれます。銀イオン(AG)の配合されたものがオススメです。

脇のニオイ対策クリーム(殺菌抗菌クリームやローション)を使う

上でご紹介したデオドラントスプレーは幅広い方を対象とした商品で、ワキガや大量の汗をかく方をターゲットにした商品ではありません。

そのため、汗の状態によっては期待したほどの効果が見られないことも考えられます。そんなときは専用のニオイ対策クリームの使用を勧めます。

選ぶポイントは消臭力と殺菌力、そして持続力ということになります。そして見逃されがちですが、肌へのやさしさと保湿力の高さも重要です。

ドラッグストアにもいわゆるワキガクリームと呼ばれる商品は多く存在しますが、それらの効果を全て網羅するものを選びたいのならやはりネット通販で手に入る専門性の高いものが良いでしょう。

アルム石を塗る

海外の制汗剤を中心に、塩化アルミニウムが配合されているものがあります。

塩化アルミニウムには毛穴を引き締めて汗を出にくくする作用と殺菌力があり、ワキガに対しても効果を発揮します。

ヨーロッパで古くから制汗剤として使用されているアルム石も塩化アルミニウムで、「デオクリスタル」などといった商品として販売されています。

これはアルム石がスティック状に加工してあり、その都度水に濡らして清潔な脇に塗って使うものです。

これとよく似た効果は、ミョウバンを水に溶かして塗ることでも可能です。塩化アルミニウムを使用するよりはやや効果が劣りますが、その分肌にやさしいため、試す価値は十分にあります。

汗を吸い取りやすい服を着る

ニオイ対策で意外と重要なのが衣服の選択です。着るものの素材によって臭い方はかなり違ってくるので、その点を把握して衣類を選びましょう。

脇のニオイ対策として適しているのは汗を吸い取りやすい自然素材の服。特に木綿と麻がオススメです。

吸水性にすぐれる衣類は単に涼しく大量に発汗することを防ぐメリットがある他に、通気性の良さから雑菌が繁殖する前に汗をうまく蒸発させてくれるというもうひとつの利点もあります。

逆に適していないのは化学繊維で作られた服。ポリエステルやナイロン、アクリルなどがこれにあたります。

これらの素材は蒸れやすく、衣服の中で湿った空気がこもりがち。

脇汗によって雑菌の繁殖を招きニオイを悪化させてしまいます。また湿ったままの衣服を身に着けていると、ニオイを拡散させやすくなるというデメリットも併せ持っています。

脇のニオイが気になる人にとっては最悪の選択だと言えるでしょう。

ニオイ対策として、消臭効果のある繊維で作られたシャツや、着る前の衣服につける抗菌消臭スプレーなどを使う方法もあります。

消臭シャツには強力な効果がありますが、スプレーには好みの衣類につけられるという利点があります。もちろんこれらの複数のアイテムを組み合わせて使うことも可能です。

脇汗パッドを活用する

汗に対してピンポイントの対策ということで脇汗パッドを使うのもいい方法です。

脇汗パッドには素早く汗を吸収して蒸れるのを防いで雑菌の繁殖を抑える働きと、衣類の汗ジミや黄ばみを防ぐ働き、衣類へのニオイ移りを軽減する働きなどが期待できます。

脇汗パッドには衣類に貼って使うタイプと、脇に直接貼って使うタイプがあります。また、1度だけで使い捨てするもの、洗濯して何度も使えるものの2種類があります。

カラーもいろいろあるので、ご自身が使いやすいもの、使い心地のいいもの、効果が実感できるものを選んで使い分けてみましょう。

汗をかいたらすぐ着替える

ワキガや汗のニオイは脇そのものが臭うケースもありますが、体ではなく衣類が臭っているケースも少なくありません。

特に強いワキガの場合には、ニオイが繊維に染みついて、洗濯しても落としきれなくなることがあります。

汗をかいたらすぐ着替えるというのは雑菌の繁殖を防ぐ意味もありますが、ニオイが服に染み付く予防策にもなるわけです。